「さてGの発売日も決まって小出し情報もちょいちょい出てきてノリにのってきた訳だ!」
「カラバリの発売も決まりましたし」
「そう、ホワイト…白、白と言えば雪、雪と言えば雪だるまも作ってスキーも行くよ!だ…おい相棒何時になく真剣な顔で悩んでるかと思ったら電撃のページ見つめるのやめろ」
「――え、なに?」
「だから、雪!雪山で高校生たちが遭遇するアクシデントって言ったら」
「ああ!全身黒タイツのモジモ●くんみたいな正体不明からハアハアされながら物陰から見つめられるんですよね」
「おかしな言い方すんなっ!『真実はいつも一つ!』とか言いて−んだろお前は!」
「仕方がありませんね、じゃあおじいちゃんの名にかけ」
「言わせねーよ?」
「っく…」
「わぁ…そんな落ち込まなくても。やりたいなら付き合うよ?」
「……先輩」
「はいはい、バカっぷる無視していきまーす。雪山って言えば、あれだろ遭難すんだろ普通!」
「普通とか言わないでください、青年団とか消防団とか警察の方々に迷惑かけるんですよ?」
「殺人事件起こしたい奴が言うなッ!ちげーだろ!?雪山で男女二人『…寒い』『大丈夫、俺が温めてやるよ』『―っあ』しかねーだろうがっ」
「……」
「うわぁ、目がつめてぇ」
「いえ、その状況に置かれたらあながち間違いじゃないかもしれませんが女性だと、ねえ?」
「ねえ、なんだよ」
「男性側の方が冷たいと思いますよ?胸なんて脂肪の塊なわけですし」
「おい、探偵…今後の為に男のロマンくらい理解しとけ」
「仰りたい事は解るつもりですよ?でも、ほら男女の身体の造りって、筋肉量とか絶対的に違う所がありますよ」
「あ、保冷材とでも言いたいのかな?」
「相棒よ、お前もなんつー色気のない単語を」
「まあ、確かに例えとしてアレな感じですが言い得て妙ですね。アスリートでもない限りどうしたって、女性の方が脂肪付きやすいですし、毛細血管は通ってますが、筋肉みたいに発熱できる訳でもないので巽君と抱き合った方がお互い生存確率上がるんじゃないですか?」
「っア―――!バカ言え誰得?それ誰得!!?」
「自然な消去法で俺得、かな?」
「………こいつ、ヤロー共選択肢から消すき満々だ」
「コミュ進捗失敗してたら大人しくイゴリます」
「わぁ……なんか、もうお前と絶交したい」
「まあまあ、そんなベッタベタなイベント入れてくるかも容量的に入るかも分からないんだし」
「だから妄想してんだよっ!発売前の可能性は無限なんだよ前向きポジティブ何が悪い!」
「…えっ!?可能性…」
「まあ、0じゃないよねぇ」
「あの……」
「俺は例え凍死しようともヤローとの雪山メモリーなんていらないので、直斗一択でいきます。辛い思いさせるけどごめんな?……大事にはきっと至らないはずだから…主人公補正って」
「はいーーーーーーーー!大人の事情黙っててね!!」
「先輩!僕た、たくさん、カイロ身体に貼り付けておきます」
「お前、何なの、その態度の差は何なの?」
「首元も血管太いし、護れるように春くらいから少し髪でも伸ばす?俺ももう少し筋肉付けるし」
「髪……似合うでしょうか僕なんか」
「似合わない様な事俺は君に勧めないけど、嫌なら無理しなくていいよ?髪質いいから綺麗だとも思うけど。んー、カッコイイ美人系探偵」
「――……!?」
「うん」
「おい…………チョロイなちびっこ探偵。お前の彼氏、今新世界の神ばりに悪い顔したぞ…」
* * * *
発売前に書きました。